実在感獲得論

内容紹介

この実在感獲得は、まず実在感のイメージについて序論で語る。そのうえで、具体的に実在感を獲得するうえで有効な方法を様々な観点から提示する。しかし、それぞれの方法論の論拠は相互に有機的関連があるので、相似論と、体系化論や化体論に、ダブって説明される内容があることを記しておく。 

具体的方法として、 

1. 名称がプラシーボ効果を生じ実在感が生まれる。人間観はそうした延長線上にあり、強いエネルギーを人間にもたらすことを述べている。社会と時代の大きな変化のあるときには、新しい人間観が各レベルにおいて求められる。今日、思想家がそれを提示できないことが危機的状況である。 

2. 比較による実在感をエネルギーについて述べている。比較によって、喜怒哀楽が生まれる。そして、比較による感情エネルギーが、数字化された経済的発想である金銭教を強化していることを述べる。 

 



3. 体系化による実在感を述べる。人間は、人間を最も強く認識する。喜怒哀楽の対象は、人間であり、次に人間に近いイメージの哺乳類や国家などの疑似人間的存在となる。その結果社会などを体系化して疑似人間化することの過程自体が、実在感を伴う。 

4. フロンテア獲得による実在感を述べている 

空間フロンテアや時間的フロンテアが、人間のインスピレーションと情熱を掻き立ててきた。いま、芸術フロンテアも飽和点に達するとき、人間自体のフロンテアに目を注がなければならない。 

5. 社会正義獲得による実在感について 

世の中の至上概念は潜在意識に強い実在感を呼び起こす。 

6. コミュニケーションによる実在感。 

空間軸のコミュニケーションと時間軸のコミュニケーションがある。コミュニケーションの強い主体が、強い実在感とエネルギーを持つ。 

7. 勃起的実在感。人間は男だ。文化は女だ。人間は男も女も中性も、文化という女性的なものに、勃起してきた。しかしその勃起の仕方はその時々の文化という女性のあり方で変わってくる。そして文化という女は年を取る。 

8. 希少性理論。これはこれ自体で大きな理論である。希少性を持つことが比較の上で、大きな実在感のもととなるし、希少性が薄れると、実在感が乏しくなる。平和の希少性があまりに薄れると、戦争が始まる。 

9. 系の化体論、情熱的な系がその人間に化体すれば、その人間の実在感は高まるという論。その分析的手法として、パーツ論を添付している。時代の系、機械の系、などがある。 

10. 相似論。自己との相似をイメージすることによって、実在感が高まる。人格ある行政については、体系化理論とリンクする。 

11. 傾向主義。相似論で全体を総括した時の考え方